C型肝炎患者でつくる「21世紀の会」の尾上悦子代表は9日、「薬害肝炎被害者救済特別措置法案」が衆院通過したことを受け、喜びの感想を述べました。
 尾上代表は、「患者救済の大きな一歩であり、心から歓迎します。私たちが求めてきた内容が決議に盛り込まれましたが、その内容が実施されるまで、たたかい続けます。カルテが保存されていなくても本人や家族、第三者の証言等により、名実ともに全員救済されることを望んでいます」と話しました。
 同会は、7日に被害者全員の一律救済に向けた対策を、各党や京都府、京都市などに求めてきました。
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 8日の衆院本会議では、同法案とあわせて、○フィブリノゲン製剤、第九因子製剤投与の事実認定について、カルテだけでなく手術の記録や、患者や家族の記録・証言なども考慮する○給付金の申請期間について請求状況を勘案し、延長を検討する○350万人と推計される肝炎患者に医療費助成措置などの早期実現を図る、などを盛り込んだ委員会決議も全会一致で行われました。