師走の7日は京都市上京区の大報恩寺(通称=千本釈迦堂)で恒例の大根焚き・成道会法要が営まれました。中風除け、諸病平癒に健康増進祈願を願って老若男女の参詣者に大根焚きがふるまわれました。750年ほど前の鎌倉時代に同寺の慈禅上人が釈迦が悟ったとされる日にあやかって成道会の際に、丸大根に釈迦の名前を一字であらわす「ハク」と読む梵字を書いて厄除けを祈願したのが起源といわれています。
 本堂(国宝)で加持祈祷したあとに、鏡にみたてた輪切りの大根と油揚げとを煮込みます。愛知県から京都見学に来た若い夫婦の参詣者は「これは美味しいです。柔らかいし味もいいし、思ったより美味しい」と湯気がたつ大きな大根焚きにフーフーと息を吹きかけて美味しそうに食べていました。(仲野良典)