「被爆した父への応え 飯塚国雄絵画展」が、京都市北区の立命館大学国際平和ミュージアムで開催されています。「炎・ナガサキ」(写真は飯塚さんと同作品)、「灰・ヒロシマ」をはじめ、「9.11テロ事件」を目撃し、描いた当時の現場のスケッチや、逃げまどう人々を描いた作品など約25点が展示されます。
 飯塚国雄さんは、ニューヨークを拠点に活躍する画家ですが、1971年に長崎を訪れ、音信不通だった父と再会。初めて父が長崎での被爆者だったことを知り、長崎原爆資料館を訪れます。
 そこで強い衝撃を受けたことを契機に、それまでのモダンアートの彫刻家から転換。以来27年間、核兵器への怒りと恐怖を描いた大作「炎・ナガサキ」、「灰・ヒロシマ」など、戦争、虐殺、飢餓、難民をテーマにした絵画を創作し続けてきました。
 飯塚さんは、「1人でも多くの人が、核や戦争と真剣に向き合い、自分にできる行動を起こしてほしい」と話しています。
 17日には、午後2時から、同会場で、シンポジウムが開催されます。パネリストは、飯塚さん、歌手の横井久美子さん、同ミュージアム館長の安斎育郎さん、司会は元京都学園大学教授の隅井孝雄さんです。
 12月15日まで。問い合わせ先は、TEL075・465・8151。