「いのち・くらし・平和 いまこそ憲法!京都のつどい」(同実行委員会主催)が3日、京都市下京区の大谷ホールで行われ、650人が参加。憲法学者の山内敏弘・龍谷大学法科大学院教授が「平和憲法の真髄」と題して講演しました。
 山内氏は、福田・小沢密室会談での福田首相の大連立構想の提案を受けて、民主党役員会で是非を検討した小沢氏の態度を厳しく批判。「参院選で自公政治に対して国民が示した民意に照らすなら、大連立構想などあり得ないものであり、民主党が拒否を表明するのは当然のことだ」と述べました。また、自民、民主両党間で自衛隊海外派兵の恒久法制定が模索されていることについて、憲法9条が米軍のための後方支援活動を認めていないだけでなく、国連決議に基づく自衛隊の海外派兵も認めていないとして、「どんな内容の恒久法であれ、憲法9条の主旨とは相容れない」と指摘しました。
 「平和憲法の真髄」に話をすすめた山内氏は、「日本国憲法が平和主義・人権尊重・国民主権(民主主義)という3つが密接不可分のかかわりを持っているところに特徴がある」と述べ、「つどいのメインテーマであるいのち・くらし・平和というスローガンが今日ますます重要性を増している」と強調しました。
 つどいでは、真宗大谷派元教学研究所長・児玉暁洋さんの連帯メッセージ、シンガーソング僧侶・鈴木君代さんのうたとトーク、草の根の運動が報告され、「平和で安心して働き生活できる当たり前の社会を実現するため、輪を広げ、大きな力をつくりあげよう」とアピールを発表しました。
 つどいの後、参加者は市役所前まで「憲法ウォーク」を行いました。