京都第一法律事務所は24日、京都市中京区のハートピア京都で「平和憲法を守る講演の集い 憲法の力、平和の力」を開催。法学館憲法研究所長で、受験指導では定評のある司法試験塾を開設する伊藤真さんが「よくわかる伊藤真の手習い憲法」と題した講演を行いました。
 200人の参加者を前に、伊藤さんは、日本国憲法が一切の戦争を放棄していることについて、「60年も前に、軍事力に頼らない、攻められない国をつくることが、現実的な防衛となり、平和の実現に貢献すると提起したことは重要」と指摘しました。
 憲法前文が「全世界の国民が」「平和のうちに生存する権利を有する」と日本国民だけでなく、全世界、人類を視野にいれていると述べ、「憲法9条を守るかどうかは、世界にも影響を与える。紛争が頻発し、現実は理想と違うからこそ、憲法の存在意義がある。理想を現実に近づけ、憲法の価値を次世代に守り引き継ぐ責任が私たちにある」と訴えました。