「朝鮮王朝の青花白磁 清らかなコバルトブルーの世界」展が、高麗美術館(京都市北区紫竹上岸町)で開催されています。
 青花白磁は、中国の元時代に確立し、生産は朝鮮、日本、東南アジアや西欧にまで広がりました。日本では「染付」と呼ばれています。朝鮮では、当初は上流階級の器でしたが、18世紀以降広く庶民の器として浸透し、生産は活気を帯びていきます。
 今回の展示は、青花白磁が発展をとげた18、19世紀に製作された壺、鉢、角瓶、水注、水滴、約60点が展示されています。
 黄味を帯びた白い器面に、清楚な草花の文様や王権のシンボルである龍をはじめ鳳凰などを豪華に描いたものなど、「コバルトブルーの世界」を楽しむことができます。
 12月24日まで。開館時間は午前10時~午後5時まで。月曜日は休館。一般500円です。問い合わせはTEL075・491・1192。