介護保険料について、約6割の人が負担感が大きいと感じていることが京都府が行ったアンケート調査で分かりました。食費などが自己負担となったデイサービスなどの利用についても、半数以上が負担が大きいとするなど、保険料値上げや制度改悪の影響が出ています。
 保険料の負担感は同アンケートで初めて問うたもので、「大きい」(29・9%)と「やや大きい」(28・6%)を合わせると58・5%に上りました。05年10月の制度改悪で、食費・滞在費が自己負担となったデイサービスやショートステイの費用の負担感については、「大きい」(25・8%)と「やや大きい」(29・4%)で55・2%でした。
 介護保険サービスの利用開始時と最近の利用回数の変化では、「減った」と答えた人が前回(05年度)よりも4・7ポイント増え13・1%と初めて10%台となりました。
 また、将来、保険料や利用料自己負担割合を上げることについては、それぞれ「不必要」(保険料=47・2%、利用料=46・2%)が「必要」(同7・8%、同15・5%)を上回りました。公費の負担割合を上げることには、「必要」が38・9%と最も多くなりました。
 アンケートは介護保険施行の00年度から毎年行っているもので、7回目。今年2月から3月にかけて、京都市と府内5市5町の要介護認定を受けた在宅の高齢者5000人を対象に実施し、1776人から回答(回収率35・5%)を得ました。