「奨学金を借りているので卒業時に借金が500万円ぐらいになってしまう」「電車を使うとお金がかかるので自転車で通学して節約している」、京都府学生自治会連合(京都府学連)が10日に行った京都市議会各会派への要請行動で、学生たちが市議らに学費負担の実態を訴えました。
 高学費の解決のために市から政府に意見書を提出するように求めたもので、京都府下の3大学から6人の学生が参加しました。5月に行った要請の際には学生との面会を拒否した自民党、公明党の議員とも今回は面会が実現しました。
 議員らは学生から話を聴き、「学費が高いというのはどの親も感じていることだと思う。しかし意見書を挙げることはできない」(自民)、「国への意見書なら賛同できる。会派内で検討したい」(民主)などの回答が得られました。
 また日本共産党の佐藤和夫議員は「私にも子どもが4人いて、全員大学に進学したが1人は深夜バイトをしていた」と学生らに共感し、宮田えりこ議員とともに「これからもがんばっていく」と、積極的に取り組んでいくことを約束しました。
 府学連の西山頌秀委員長は「どの会派も前回と反応が違っている。今回は全会派の議員と面会できた。学費運動を大きくし、意見提出を実現したい」と話しています。(山手四郎)