参院選が終盤に突入した21日、日本共産党の志位和夫委員長は四条河原町で訴え、「安倍自公政権への国民的怒りの代弁者として日本共産党と成宮まり子候補の勝利を」と訴えました。
 6200人の聴衆であふれかえった中、志位氏は選挙戦の特徴として、安倍・自公政権への怒りが年金、増税、憲法、「政治とカネ」の問題で沸騰していると指摘。この怒りの代弁者として、真正面から対決し、追いつめる論戦をしているのが日本共産党と強調し、比例代表での5人以上の当選と、京都選挙区で横一線の大激戦まで追い上げている成宮まり子候補の勝利をよびかけました。
 志位氏はどの分野をとっても「自公」対日本共産党の対決が浮き彫りになっているとし、4つの争点をとりあげました。
 第一の年金問題では、「消えた年金」問題で日本共産党の「1億人レター作戦」の提案が道理あるものとして政府を動かしたことを紹介するとともに、貧困な日本の年金制度そのものの抜本的な改革が必要と指摘。国民年金が平均4万7000円しかならない事実を示し、貧困な制度にもかかわらず『100年安心』と主張する自公政権の冷たさを批判し、日本共産党の3つの提案を紹介しました。
 第二の争点の「ストップ貧困」について志位氏は、「弱者切り捨ての自公政治の責任が問われている」と切り出し、6月の住民税大増税に国民の怒りが噴出し、貧困に追い討ちをかけるものとして大争点になっていると指摘。あわてた政府が発行した政府広報に「ウソだらけ」の言い訳をしていることを批判。「増税を今からでも中止し、増税分は戻し税で国民に返す。消費税増税は許さない。自公の増税連合に厳しい審判を下そう」と呼びかけました。
 第三に憲法問題では18日に死去した宮本顕治元議長の業績についてふれ、戦前、弾圧に屈せず反戦平和を貫いた命がけの闘いが、戦後の平和・民主主義の土台となったとのべ、「憲法9条守れの願いは85年間反戦・平和を貫く日本共産党へ寄せて欲しい」と訴えました。
 「第四の争点は『政治とカネ』の問題だ」とのべた志位氏は、架空事務所費問題で、領収書の公開を拒否し続ける閣僚とかばい続ける安倍首相を「自公政権のモラルは最低」と批判。この問題をいち早く国会で取り上げた井上候補と日本共産党について「企業献金、政党助成金を受け取らないからこそ追及できる」とのべ、「日本共産党の前進で汚れた政治の大掃除を」と呼びかけました。
 最後に志位氏は、「増税を強行し、9条改憲を行おうとするなどの安倍自公内閣は『欠陥自動車が暴走している』状態。この暴走に怒る国民の代弁者である日本共産党がどれだけ伸びるかが参院選の焦点」と強調し、日本共産党の前進と大激戦まで追い上げている成宮候補の必勝を強く訴えました。
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 井上さとし比例候補が「政治を変えて欲しいという願いを日本共産党に」、成宮まり子選挙区候補は「命、暮らし、憲法守る仕事を国会でさせてほしい」と訴えました。