佛教大学社会福祉学部の学生らが、5日まで、同大学で、原爆写真展や被爆体験を聞く「NO WAR! KNOW WAR!語り継ごう~平和への想い」を開いています。
 初日の3日には、京都府原爆被災者の会の眞柳タケ子さん(63)を招いて、被爆体験を聞きました。
 眞柳さんは、1歳半の時に長崎で被爆し、その影響からか結婚して授かった子どもを生後5カ月で亡くした体験を語りました。被爆は自分だけで終わらないことを亡くなった子どものためにも伝えたいと思うようになり、イラク戦争(03年3月)をきっかけに、語り部になったことを紹介。母親から聞いたり、本で調べたりして知った原爆投下直後の様子を話し、戦争のない世界を訴えました。参加者から久間防衛相の原爆投下容認の発言について感想を求められ、「同じ長崎出身なのに悲しい」と話しました。
 開催中の「被爆体験を聞く会」は、4日=午後1時、大坪郁子さん(原爆症認定訴訟原告)、5日=午前11時、永原誠さん(京都原水爆被災者懇談会代表)が話します。 原爆パネルの展示、絵本や資料の展示は、午前10時~午後3時まで開催しています。原水爆禁止世界大会へ持参する折り鶴作成の協力も呼びかけています。