自宅・事務所などの固定資産税〝逃れ〟と建築確認未申請が問題となっている自民党の中川泰宏衆院議員(京都4区)が、南丹市の占用許可が必要な自宅近くの水路上に無許可で壁をつくり、一部を駐車スペースにするなど事実上“不法占用”にしていることが分かりました。
 自宅北側に沿って流れる水路(普通河川・中野谷川)を暗きょした通路上に設けられたもので、通路奥には屋根がつけられ、駐車スペースのようになっています。もともと通路は、93年に地元自治会がゲートボール場へ行くために、府の占用許可を得てつくられたものですが、この壁があるためにゲートボール場へ行くことができません。
 普通河川は、05年4月から管理責任が国(都道府県に委託)から市町村に移り、現在この川の管理は南丹市が行っています。普通河川などの管理を定める、同市法定外公共用物の管理に関する条例では、普通河川上に工作物を新築、改築する場合には市長の許可が必要で、この壁などについては占用許可が出されていません。
 南丹市は、通路上の壁などについて、「事実であれば(占用許可の)申請を出してもらうなど行政指導が必要と考えている。05年3月までは府が管理していたものであり、図面など確認しながら府と協議して進めたい」と話しています。
 (写真=本来(画面手前の)ゲートボール場への通り道である通路をふさいでしまっている水路上につくられた壁。右手前の屋根のある部分が駐車スペースになっています)