京都府の最低賃金(時給686円)での収入を想定し、1カ月間生活する「げんなり最賃伝説第4章」(同実行委員会主催)が6月1日からスタートします。30日、中京区のラボール京都でスタート集会が行われ約30人が参加しました。
 今年の参加者は過去最高の99人(初参加40人)。府の最賃での収入を11万5248円(1人・686円×8時間×21労働日)として、1カ月間生活します。また、同実行委員会と参加者は期間中、最賃引き上げを訴える街頭宣伝や7月の参議員選挙立候補予定者への要請行動などを予定しています。
 テレビ局も取材に訪れたスタート集会では、参加者らは、各自の支出費目から1日あたり何円まで使えるのかの事前計算をしたり、「最賃生活家計簿」の使い方の説明を聞きました。京都生協労組の鎌野敏徳委員長が最低賃金の仕組みや問題点について報告し、「ワーキングプアをなくす鍵は最賃を引き上げ、全国一律にすることにあります。政府も生活保護水準より低いことを問題視していますが、逆に生活保護を切り下げる動きをみせています。体験生活を通じて低すぎる最賃はおかしいと声を上げてほしい」と話しました。
 第1回目から参加している女性(29)=西京区=は、「夫の飲み会を控えてもらったり、好きな本を買うのをやめないと厳しいです」と話していました。最賃体験の模様は、公式ブログ(http://blog.goo.ne.jp/2007saitin)で見ることができます。