エイズで亡くなった人を追悼する「エイズキャンドルパレード」が19日行われ、100人が参加しました。主催はPLANET(HIVとともに生きる会)。
 パレードに先立って京都市役所前で行われた集会では、PLANET事務局の小田切孝子さんが昨年新たにHIV感染が判明した人は1304人で毎年増えていることを指摘し、「教育や行政のかかわり方に問題がある」とのべました。また、HIV感染者のはんきーさん(51)が、薬で命をつないでいる実情を語り、「HIVは怖いイメージを持たれがちだが、特別な病気ではない。エイズを理解し、共に生きてほしい」と話しました。
 祇園石段下までのパレードでは、各自がろうそくを手に静かに歩き、アピール。PLANETが事前に商店街に協力を呼び掛け、賛同を意味する赤いリボンがウィンドーに貼られている店もありました。
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 プラネットは92年、「薬害エイズ」訴訟大阪原告団団長で京都在住だった故・石田吉明さんらで立ち上げたエイズ啓発活動団体。パレードは今年で15回目となります。
 現在、エイズ感染者は世界に5000万人といわれ、日本でも昨年末で13500人にのぼり、年々増加しているのが現状です。