エイズキャンドルパレード エイズで亡くなった人を追悼するキャンドルパレードが18日夕行われ、名古屋市や神戸市、大津市などからの支援者や学生ら100人が京都市役所前から祇園石段下まで歩きました。主催はエイズと共に生きる社会を目指して活動しているプラネット。パレードは21回目を迎えました。
 出発集会では、プラネットの小田切孝子代表があいさつ。日本では毎日4人以上が新規感染しているにもかかわらず、啓発情報が不足していると述べ「マスコミでも報道が少なくなっている。正しい知識を広めていくために皆さんの協力を」と訴えました。
 HIV感染者のファンキーさんが「2万人以上の感染者がいるといわれているが、感染しても分からない人、知らない人が何万人もいると思われます。慢性疾患の1つとされているが、まだ偏見が多い。陽性患者は周りに伝えられない人がほとんどだが、理解してくれる人がいるということがぼくらの生きる勇気になる」と話しました。
 プラネットはパレードを前に河原町から四条通の各商店約280軒に、エイズと共に生きる呼びかけとして「レッドリボン」の店頭への表示を依頼。当日は70軒がリボンを飾り、賛同の意を表しました。
 横浜から参加した伊藤和子さん(60)は「私もカトリック教会でエイズ支援の活動をしているが、20年以上も続いている京都の活動に敬意を表したい」とキャンドルを手に歩いていました。
 キャンドルパレードは1992年、薬害エイズ訴訟原告の故・石田吉明さんを中心に志を同じくする人たちが立ち上げた活動。エイズへの偏見をなくし、共に生きる社会をと学習会や講演会、交流活動などを行っています。