立命館大学に通う民青同盟員らは13日、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟大阪府本部会長の柳河瀬精さんを講師に招き、新歓講演会『日本の戦争と憲法』を同大学衣笠キャンパス(京都市北区)で開催しました。同同盟に加盟したばかりの新入生や平和問題に関心のある学生らが参加しました。
 柳河瀬氏は、歴史認識における日本との違いを紹介し、「歴史をきちんと見て、歴史的、道義的、政治的責任を取ると明言できる政府を作ることが必要だ。責任はどこにあるのか、誰が責任を取らなければならないのか、日本人自らが戦争犯罪を裁いていくことをしなければならない」と語りました。
 また改憲論者が日本国憲法は占領軍に押しつけられたものだと発言していることについて、「民主主義を求めた戦前の闘いを一切見ないものだ」と批判し、憲法研究会や日本共産党などGHQよりも先に民主的な憲法草案を発表した人たちがいたことを紹介しました。
 講演を聴いた新入生からは「日本の戦争の多くが侵略のための戦争だということを初めて知った」「日本人として正しい歴史認識をもち続けることは私自身の責任であると思った」などの感想が寄せられました。(山手四郎)