民主的美術団体「新美」の07年度定期総会が24日、京都市左京区の京都教育文化センターで開かれ、活動報告案などを採択し、新役員を選出しました。
 総会に先立ち、美術史研究者の大槻幹郎さんが黄檗文化などについて講演。中国で生まれた文人画が宇治の黄檗山を中心に日本に広まっていったことなどを解説しました。中国琵琶奏者・葉衛陽(イエ・ウェイヤン)さんのライブも行われ、古曲「春江花月夜」などが披露されました。
 総会では、「『九条の会』アピールを広げる美術の会」の呼びかけに応える特別決議のほか、新たに北部巡回展の開催をふくむ活動報告案を採択しました。
 原水爆禁止京都協議会、京都原水爆被爆者懇談会、日本国民救援会京都府本部、日本共産党のこくた恵二衆院議員、井上さとし参院議員、成宮まり子参院京都選挙区候補からメッセージが送られました。
 選出された3役は次のとおり。▽委員長=松田高治(新)▽事務局長=荒瀬隆造(再)▽会計=落合峯子(再)。