いっせい地方選の後半戦で市長選挙が行われる京田辺市で、「新しい京田辺市をつくる市民の会」が25日、社会福祉センターで要求交流懇談会を開催し、約50人が参加しました。
 日本共産党の塩貝建夫市議団長が市政の問題点、課題について報告し、市民参加条例制定に踏み切れないなど市民参加のおくれや、国・府の悪政に対し「国で決まったことはいたしかたない」と追随していることなどを指摘しました。立命館大学助教授の森裕之氏が「京田辺市のまちづくりを考える」と題して記念講演をされ、その後、参加者による発言がありました。
 発言では、学校給食の充実に取り組む女性が「調理が民間委託され、民間の調理現場ではカット済み野菜や電子レンジの利用が一般化しており、それが学校給食にも持ち込まれないかと心配。また栄養士が細かく指示を出したり、調理過程をきちんと監視しなくてはならないなど責任ばかり重くなる。民間の調理師は短期間で交代していくので調理技術が身につかないなど、問題点が多い。今の自校直営方式で充実させるべき。中学校給食の実施も要求して、署名運動に取り組んでいる」、障害者の方から「ヘルパーが不足しており、市としてもヘルパー養成事業に取り組んで欲しい」など様々な要求が出されました。
 最後に「市民の会」の中村誠一代表委員が「憲法を守り、市民のための市政をつくるという目的、趣旨に賛同できるもっとたくさんの団体、個人の方と一緒に、市民の会のわくをこえてネットワークを広げながら取り組みを進めていきたい」とよびかけられました。(青木綱次郎)