日本共産党舞鶴地区委員会は12日、「舞鶴市長選挙の結果について」の声明を発表しました。
            ◇
 2月11日投開票で行われた舞鶴市長選挙は、「みんなで市民参加の舞鶴をつくる会」の瀬尾じゅんじ候補は5423票を獲得、善戦・健闘しましたが及びませんでした。「市民参加の会」に結集された団体のみなさんとともに、日本共産党の党員、しんぶん「赤旗」の読者、後援会員のみなさんの昼夜をわかたぬご奮闘とご支援に心から敬意を表します。あわせて、瀬尾候補の地元のみなさん、教え子・同級生・親戚のみなさんのご支援に心からの敬意を表するものです。
 開票結果は、自民党を離党し、告示日に自民党府会議員を失職、「市民派市長」を掲げた斉藤あきら候補が16802票を獲得して舞鶴市長に当選しました。自民党の推薦をうけ、「江守市政の継承」を掲げた馬場俊一候補・前助役は13911票、民主党推薦の小林哲也候補(前衆院5区候補)は10381票でした。
 今回の市長選挙では、国の「構造改革」路線と、国いいなりの悪政を押しつける江守市政に対する市民の怒りが高まり、これにどう応えるのかが問われました。市民病院の問題など失政を繰り返した江守市長が出馬できない事態となり、オール与党体制が崩れるという新しい枠組みでの選挙選となりました。
 選挙戦の結果は第一に、自民・公明の後継候補であった馬場氏が敗北し、市民病院問題に示される「市民不在・市民無視」のオール与党市政への厳しい審判が示されたことです。
 第二に、このような有権者の審判をつくりだすうえで、この1年間、市民病院再建めざす運動の先頭に立つとともに、選挙戦の論戦で対決の構図を明らかにし、市民病院問題やくらしの問題を争点化させた、市民参加の会に結集する団体と日本共産党のたたかいが大きな役割を果したことです。
 第三に、有権者の変化をつくりだしたものの、瀬尾候補の支持を大きく広げることができなかったことです。
 瀬尾陣営は、市民のくらしの痛みと怒りを受け止め、国の痛み押しつけの悪政から「市民のくらしを守る防波堤」としての役割を果せるのは瀬尾候補だけと訴えてたたかいました。市民病院を公的責任で再建することや国保料引き下げ、子どもの医療費無料化の拡充、負担増への痛み軽減策など、税金の使い方を「くらし応援」に切り替える公約に「瀬尾さんしかない」と期待が寄せられました。当選した斉藤候補は「市民病院を必ず再建する」「責任をとる市長に」と公約したことから、今後、このことが厳しく問われることになります。
 日本共産党は、今回の選挙で寄せられたみなさんの願いに応えて、瀬尾候補が掲げた「市民病院の再建」など、公約実現に全力をつくす決意です。あわせて、市民のくらしの痛みに心を寄せ、願い実現に力をつくす「確かな野党」として、府会議員選挙と参院選挙での議席の獲保と躍進をめざして大奮闘します。みなさんの引き続くご支持・支援を心からお願いするものです。