「格差と貧困をなくそう!憲法25条を今に生かす集い」(同実行委員会主催)が10日、京都市中京区のラボール京都で行われ、190人が参加。障害福祉や高齢者の生活、教育現場など各分野での「格差と貧困」の実態告発を通して、人間らしく生きるための連帯と共同を取り戻すことを運動方向として確認しました。 集いでは、「格差と貧困」の実態として、京都民医連の高齢者生活実態調査や就学援助が増大する学校現場の声、障害者自立支援法による障害当事者と施設事業関係者の苦難などが報告されました。参加者を交えた討論では、高過ぎる国保料や障害者を支える福祉労働者の生活、「生存権裁判」などについて発言が出されました。
 各分野からの実態告発、発言を受けて、峰島厚立命館大学教授は、「人間らしく生きることがさまざまな階層、分野で侵害されています。お互いの課題を理解し合い、連帯・連携して運動を大きくしていくことが必要」と呼びかけました。
 京都社保協の田阪啓事務局長が、▽各分野間の交流を深める▽「格差と貧困をなくそう」京都実行委員会の結成▽9条改憲、憲法改悪手続法案に反対する―など行動提起しました。
 障害者の地域生活支援センターで働く中川剛さん(33)は、「障害者、高齢者の福祉分野では当事者と労働者双方で憲法25条が守られていない。現状を打開し、格差や貧困をなくすためには、垣根を越えた連帯が必要と思う」と話しました。