1月9、10、11日は「十日ゑびす」(えびす・恵比寿・戎・恵比須などとも書き、夷に通じ先住民族の神とも考えられている)。大阪天満宮堀川神社、和歌山海南の柿本神社、兵庫は長田神社とゑびす総本社の西宮神社、滋賀長浜の豊国神社や京都は大和大路四条南の恵比須神社など関西を中心とする「十日ゑびす」にはたくさんの人が参拝してにぎわいます。
 写真は10日の本ゑびすで賑わう京都の恵比須神社です。同神社は、1202年に臨済宗大本山建仁時の開祖で神官出身の栄西禅師によって建立されました。飾り付けた「吉兆のお笹」の「ささ」はめでたい松竹梅の竹で、また酒に通じ本来は夜の祭。祇園の花街に位置して江戸時代など深夜に酔い人が密かにお参りし、祇園界隈の舞妓さんなどの信仰も深いです。
 高槻から訪れた中年の女性は「リハビリ中で早く元気に回復しますようにと祈りました」と言い、枚方からの中堅男性は「食品関係の仕事だけどさっぱりで、ゑびすさんに早く助けてもらおうとお参りにきました」と現実の厳しさから何とか脱出できないかと話しました