大晦日もせまった29日は日本列島は鹿児島から北海道までが雪の一日。京都府下全域も雪が舞いました。京都南部などは雪はちらつき、京都市を囲む山々は頂上付近が白っぽくなりました。一番深かったのが中丹地方で10センチはあり杉林など山全体が雪に覆われ、山すその竹林は雪の重さで大きくたわわっていました。
 写真は日本三景の一つ天橋立の雪景色。地元土産物屋の店員さんは「昨年はひどかったのに、今年はようやくの初雪です」と。大粒のべた雪で延長約3.6キロある橋立の8千本の松並木には積もらずに広い浜などに積もりました。時々横殴りの強風が霰(あられ)まじりの硬い雹(ひょう)が訪れた人の顔に吹き付けて「イタイイタイ!」と悲鳴をあげて松の木陰に逃げ込んでいました。写真は浜で雪だるまや雪合戦で楽しんでいる家族連れの観光客です。
 また、橋立のたもとにある知恩寺(文殊堂)には、猛烈な吹雪にもかかわらず大勢の参詣者が訪れ線香をあげて無病息災と良き年を迎えられるようにと手を合わせていました。(仲野良典)