「中京料飲業者9条の会」は8日、発足1周年記念企画を行いました。料理店経営者・上田チヨ子さん(73)が戦時食をふるまい、戦時中の体験を語りました。
 上田さんは、「配給日の少し豪華な代用食(=戦時食)」として、小麦粉の団子が入ったすいとんや、とうもろこしの粉で作ったパン、ちくわ入りの「べた焼き」をつくって参加しました。
 戦前、西宮市で料理店を経営していた上田さんは、政府の方針で営業停止に追い込まれ、包丁などの調理道具も供出させられました。しかし、庭の木や土の下に包丁やまな板を隠し持ち、材料を持ち込む得意先の依頼に応じて無料で調理したと言います。「あのときのひもじい思いは忘れられない。戦争は絶対に嫌です」と語りました。