フォトジャーナリストの森住卓氏と慶応義塾大学経済学部教授の金子勝氏を迎えての講演会「未来につなごう平和憲法」が25日、京都市左京区の京都教育文化センターで開かれ、350人が参加しました。京都第一法律事務所創立45周年記念企画として取組まれたもの。
 森川明弁護士のあいさつのに続き、第1部では、森住氏が「イラクの占領と劣化ウラン弾の被害」、金子氏が「メディアコントロール―日本はどこへ行く」と題して講演しました。
 森住氏は、アメリカが湾岸戦争で劣化ウラン弾を使用によるガンや白血病で苦しむ多くの子どもたちの姿をスライド写真で示しながら、「住民は何世代にも渡って被害を受け続ける。米国は、地球環境破壊と人権に対して大きな罪を犯している」と批判。「憲法9条は、人類が戦争の繰り返しの中で獲得した貴重なもの」と述べました。 
 金子氏は、イラクの大量破壊兵器が存在しないことを裏づける情報が海外では報道されたのに日本ではほとんど報道されなかったことを指摘し、「『善か悪か』の2分法で二者択一の選択肢しか与えない」メディアコントロールが巧みに行われたと批判。「正しい情報をつかみ、批判力を強め、きちんとした対案をもつことが必要」と強調しました。  
 第2部では、両氏が参加者の質問に回答。大島麻子弁護士が憲法を守り生かすことの大切さを述べました。