長岡京市の3歳の幼児が虐待死した事件をめぐり、府京都児童相談所の対応が問題となる中、同相談所の児童福祉司らが4月に退職した後、6月までの2カ月間、欠員が補充されないまま経過していたことが10月31日の府議会決算特別委員会で分かりました。日本共産党の西脇郁子府議の質問に答えたもの。
 府京都児童相談所では4月に3人の職員が退職。1人はアルバイト補充されましたが、6月までは児童福祉司と心理判定員の各1人ずつが欠員でした。同児相に通告された虐待件数は昨年度1年間で67件でしたが、今年4月―9月の上半期は既に54件と急増しています。
 西脇議員は、欠員の事実をただした上で、「虐待問題が急増する中、府自身が児相の現場が大変だという認識が甘いのではないか」と追及しました。また西脇議員は、虐待相談に専任対応する児童福祉司が広域の地域担当や市町村支援を受け持つことを示し、「かなりのオーバーワーク状態ではないか。緊急事態に迅速に初期対応できるか不安」と指摘しました。