京都市がこのほどまとめた市内の中小企業経営動向調査(7─9月期)で、好調な自動車・半導体メーカー向けの業種で景況感が上昇する一方、大手呉服販売店の破たんや素材価格の高騰から、西陣や染色で落ち込むなど業種間の格差が目立ちました。
 全業種の企業景気DIは前期(4─6月)比0.5ポイント減の43.9。化学業(44.4→69.4)をはじめ4業種が主要3指標DI(景気、生産加工量・販売量、経常利益)いずれも上昇する一方で、染色(30.0→21.2)など5業種はいずれも下降。市では、今期実績について、「得意先から相次ぐコストダウン要請や原油価格、素材価格の高騰により、厳しい環境が続いている中小・零細企業は多く、本格的な景気回復基調にあるとはいえない」としています。
 市内の中小業者800社を対象に実施し、496社が回答(回答率62%)。景気DIの基準は50。