京都中小企業家同友会が13日発表した、7─9月期の会員企業景況調査では、景況はマイナス1.7と前回調査から5.4ポイント悪化しました。 府内1461社を対象に調査し、355社が回答。業況判断は、急速に景況感が好転しつつあった前回調査(1─3月期)から再び悪化し、水面下に落ち込みました。地域別では、京都中北部がマイナス11.3となり、業種別では建設業と製造業が悪化。特に製造業はマイナス37.8ポイント(27.8→マイナス10.0)と大幅に悪化するなど、業種間・地域間の格差が拡大しています。
 同会では、業況後退について「原油価格高止まりに伴う、原材料価格の高騰が経営に影響を与えている」と分析。次期(07年1─3月)見通しでは、全体で改善方向ながら、製造業は売上高・採算ともに悪化の見通しで、「先行きは楽観視できるものではない」としています。