京都ハイタク共闘会議(安井暁議長)は、タクシー運転手になる人の適性を審査した上で乗務を認める「タクシー運転者登録制度」導入の早期実現を求めて12日、近畿運輸局京都運輸支局(京都市伏見区)で決起集会を行い、30社250人が参加しました。
 同制度は、規制緩和によるタクシー増加で、値下げ競争や運転手のモラル低下によるタクシーの安心・安全が脅かされている事態のもと、運転手の適性を地理試験などで審査し、合格者には接客講習受講を義務化してタクシー運転手として登録し、乗務を認めるというもの。国土交通省は07年度中にも政令指定都市へ導入する方針を固めています。 
 自交総連京都地連、全自交京都地連、中立組合、個人タクシー互助協同組合で構成する同共闘会議は、2年前から同「登録制度」の導入を掲げて議論を進め、京都でいち早く導入するよう運動を進めてきており、安井議長は、「ロンドンでは、タクシー運転手になるには地理的知識や接客、モラルなど高度な試験の突破が必要とされ、それによって利用者へのサービスが向上し、安心して乗れるタクシーと評判です。京都でも早期に『登録制度』導入して無秩序な増車を抑え、運転手が誇りを持って仕事ができるようにしたい」と話しています。