「民主府政の会」は3日、府の広報「きょうと府民だより」4月号の記載記事が山田啓二候補の宣伝物と同じ内容であり、選挙の公正さをゆがめるとして、山田知事と府選挙管理委員会に回収と厳重な取り締まりを申し入れました。
 「きょうと府民だより」4月号はタブロイド判12ページ建て。発行数は102万部で、2日付新聞各紙の折り込みで各世帯に配布されました。
 問題の記事は、同3面の「『人・間中心』の京都づくりの着実な推進に向けて」との見出しで掲載されているもの。
 申し入れ書では、山田候補の「選挙公報」と同候補の選挙母体である「活力ある京都をつくる会」機関紙第895号の内容と同じであり、公職選挙法に反する法定外文書に当たるとして、知事に対しては府民だよりの回収、府選管には厳重な取り締まりを求めています。
 久米弘子・同会代表委員は、「経過や意図に関係なく、現職候補が税金を使った広報で選挙活動を行うことは公平、公正を欠く」と話しています。 申し入れについて府選管は、「過去の実例や法解釈を踏まえて慎重に調査したい」と話しています。
(写真=府広報「府民だより」(右)と山田候補の「選挙広報」。写真部分をクリックすると拡大できます)