12日の「米空母艦載機部隊の岩国基地への移転受け入れの是非を問う住民投票」では、投票率約58%で成立させ、うち約9割が基地受け入れ反対に○をしました。投票資格者の過半数を得ることができ、歴史的勝利と思っています。
 市長が住民投票の実施を決めたときには、市民の多くが戸惑っていました。しかし、「会」が結成され、3週間あまりの間に、ビラの全戸配布3回(16万枚)、のぼり500本やポスター1000枚の掲示、全固定電話2万8000台への電話かけ作戦など、徹底的な大宣伝行動を展開したことで、まちの雰囲気は変わっていきました。
 運動が広がる中、受け入れ容認・条件闘争派が市民の足を止めようとし、県知事や安倍官房長官までもが公然と圧力をかけてきました。これに対し、運動の中で主権者意識を高めていった市民は、この圧力を自分自身に対する攻撃だと受け止め「市民をばかにするな」とはね返したのです。
 このたたかいは、保守対革新のたたかいではなく、安心・安全の暮らしを保障してほしいという広範な市民各層の一致する要求と、ごく一部の反動勢力とのたたかいです。ここに米軍再編問題の大きな矛盾があります。こうした矛盾は今、弱肉強食の小泉「構造改革」の中で、国民生活のあらゆる面で吹き出ているのではないでしょうか。
 私たちは基地移転の撤回を勝ち取るまでたたかい続けます。京都府知事選挙で勝利すれば、小泉反動政権への大きな打撃となります。私たちのまちのたたかいにも大きな展望が切り開かれると確信します。住民福祉の増進のためにともにがんばりましょう。