【衆院選2026】自民党と統一協会の癒着「政治をゆがめてきた。選挙の争点として考えて」京都の元会員が訴え

統一協会(世界平和統一家庭連合)による日本政界への工作などを記した内部文書「TM特別報告」に高市首相や京都3区の自民党公認候補・繁本護(まもる)氏ら自民党国会議員の名前が多数登場し、統一協会との密接な関係が改めて明らかになるなか、統一協会員として京都で活動してきた元会員の山口信子さん(60)=仮名=は、「8日の衆議院選挙の投票にあたって、自民党議員と統一協会の癒着の問題を選挙の争点として考えてほしい」と語っています。
高市自民には癒着解明できない
山口さんはこの間の「TM特別報告」の報道に触れ、「自民党内であまりにも影響力の大きかった安倍さん(元首相)が統一協会側と親密な関係性を築いたため、多くの自民党の政治家が関係を持っていったのだと思います。安倍さんをリスペクトしている高市さんや自民党には統一協会との癒着を明らかにすることは絶対できないという思いを強くしました」と語ります。
京都で就職した山口さんは、1986年末に統一協会に誘われ、翌年春に入会。仕事はやめ、統一協会の活動に専念しました。〝洗脳〟するためのビデオセンターへの勧誘やワゴン車による珍味販売、霊感商法の会場への案内などの業務をしてきました。両親とキリスト教牧師の説得によって89年春に脱会しました。
政界への食い込み「驚いた」
入会していた際には、国政選挙などで統一協会員が、自民党候補のビラ配布や地域でのいっせい訪問などを行い、当選に向けて奮闘していることを内部の報告で聞かされました。
また、自民党議員・候補が統一協会の教義の解説ビデオを鑑賞すると、その議員・候補に献金していたことや、一連の活動を通じて統一協会に支持・協力する政治家が増えていることなども知らされ、「予想以上に政界に食い込んでいることに驚いた」と当時を振り返ります。脱会後に報道で、統一協会員が自民党国会議員の秘書に送り込まれていたことも知りました。
「軍備増強やスパイ防止法の制定、夫婦別姓反対など、統一協会の主張にそった形で自民党が動き、日本の政治がゆがめられています。自民党の政治家は、統一協会を利用しているつもりでも、結局、利用されている。統一協会に操られていると思います」
韓国のように統一協会との関係明らかに
韓国では統一協会が大統領との関係を強めたことが政治問題となり、解明が進められています。山口さんは、「日本も政治家と統一協会の関係を明らかにすることが求められています。有権者のみなさんには今回の総選挙でそのことを考えてほしい」と訴えています。

統一協会と高市氏の地元後援会は「親密な関係にある」
【TM特別報告】 韓国の統一協会幹部が、世界各国からの報告を韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁に報告するために作成したもの。「TM」は、「True Mother=真〔まこと〕の母」の略で、韓総裁を指しています。
全体でA4判約3200㌻におよび、大半が韓国語で書かれています。高市首相の名前が32回登場しているとされています。
高市氏が初めて出馬し、岸田文雄氏が勝利した2021年9月の自民党総裁選の際の報告では、立候補者と統一協会の関係性についての評価が記されています。
岸田氏は、2019年に開催された関連組織「天宙平和連合」の大会(安倍元首相がビデオメッセージを送ったことで知られる=本紙注)直前に梶栗正義同連合議長やギングリッチ元米下院議長(共和党=本紙注)らと面談した縁があると紹介。高市氏に関しては、反共的国家観・世界観や政治的信条が近いことから安倍元首相が強く推薦していることや、高市氏の地元後援会と「私たちは親密な関係にある」と指摘。「岸田前政調会長や高市早苗元総務大臣が総裁に選ばれることが、天の願いである」と論じています。



