教室内の展示を案内する「ふりそでの少女像をつくる会」の(右から)新庄さん、岡本みさきさん、吉田さん

旧川合小学校(リバース647かわい承学校)3階元音楽教室で毎月1日、11日、21日に開設

 地域から子どもたちに戦争の記憶の継承を─福知山市三和町の旧川合小学校の一室に、住民有志が昨年秋、「ちっちゃな平和ミュージアム」を開設しました。戦後80年が経過するもと、地元に残る戦時中の遺品や地域の平和の取り組みなどを紹介する常設展とともに、戦時中の地元に関する特別企画などを通じ、平和を発信しています。

 同ミュージアムは、「ふりそでの少女像をつくる会」(綾部市)と地元の農家民宿「ふるま家」が、昨年10月から運営しています。

 同会の吉田武彦さんは、「戦後80年がたち、子どもたちに記憶を引き継いでいくことが大事になっています。常設展にすることで、いつでも見てもらえることが大切だと思います。子どもたちに身近に感じてもらえるよう展示内容も工夫し、説明も分かりやすくしました」と語ります。

 常設展では、福知山と綾部市の高校生が地元の被爆者からの聞き取りをもとにつくった紙芝居、綾部市の中学生が中心になった「ふりそでの少女像」建立の取り組みを紹介、海軍・石原飛行場(福知山市)に関する資料、軍靴や被爆瓦などの戦争遺品などが展示されています。

 また、「ふるま家」の沢田さやかさんが、「国境なき医師団」のスタッフを務めており、イスラエルによるガザ攻撃など現代の戦争に関する展示もあります。

 これまで特別企画では、三和町での学童疎開、「ふりそでの少女像」や府内の高校生を中心につくった「世界の子どもの平和の像」をテーマにした講演会が行われました。

 「ふりそでの少女像をつくる会」の新庄久美子さんは、「子どもたちに身近な場所で何が起こったかを知ってほしい。京都北部でミサイル配備など戦争に向けた準備が進んでおり、過去の戦争で何が起きたかをもとに、現代のことを考えるきっかけにもなれば」と話しています。

 今後、特別企画として、韓国など海外の平和の取り組みを行うメンバーとの交流など、多彩な企画を計画しています。

 ミュージアムは、旧川合小学校(現リバース647かわい承学校)3階の元音楽教室。毎月1日、11日、21日の午前10時~午後4時まで開館。問い合わせ☎090・6911・7598(吉田)、☎090・8799・4125(新庄)。

展示を見学する来場者