産廃処分場の前で「PFAS対策の前進を」と安富候補への期待を語る芦田さん

 綾部市では2023年8月に2河川から国の暫定目標値を大幅に上回る有機フッ素化合物「PFAS」が検出されました。「みんなでつくる綾部民主市政の会」の安富まさはる候補は、住民団体の一員として、流出対策や実態調査を求める署名などに取り組んできました。18日に告示される市長選挙に向けて、ともに取り組みを進めてきた住民からは、「安富市長で問題解決に向けた前進を」と期待が寄せられています。

 同市北西部の犀川(さいがわ)と天野川(あまのがわ)では府の調査で、PFASの一種で発がん性が疑われる「PFOA」と「PFOS」を検出。天野川では、国の暫定目標値の126倍にあたる値を計測しました。原因は産業廃棄物処分場の排水で、処分場から天野川への放流源水では980倍に達していました。

 この事態を受け、事業者は対策として、排水に含まれるPFASを吸着する活性炭の交換を行っていますが、抜本的な流出対策は取られていません。府と綾部市は、PFASの法的規制が存在せず、実効性ある対策を事業者に求めることは困難だという認識を示してきました。

 汚染が確認された2河川の流域の住民は24年6月に、「あやべPFAS汚染から健康を守る会(準備会)」を結成。府知事に対し、処分場からの流出を止めることなどを求める署名に取り組み、昨年9月に1161人分を提出しました。

 同会の事務局のメンバーでもある安富候補は、国の交付金を用いた土壌・農作物の調査を継続的に実施し、風評被害を防ぐことを公約に掲げています。

 同会の呼びかけ人の一人で、処分場から最も近い民家に暮らす芦田誠也さん(85)は、「流出を止めてほしいという願いはいまだかなっていない。地元自治会としては署名にまで踏み出せなかったが、安富さんが中心になって準備して、住民有志で署名に取り組めたことで、地元の思いを届けることができた」と振り返ります。

 問題が起こった当初、「おじいちゃんの作った野菜は食べられない」と孫から言われた住民もいるなど、風評被害も起きていると指摘し、「安富さんの公約のように継続的に調査し、その結果を公表することで、風評被害を防ぐことにつながる」と強調します。

 その上で、「一緒に住民の願いを届けてくれた安富さんが市長になれば、今度はその声を受け止めてくれるはず」と期待を寄せます。