障害ある人の暮らしの場、在宅でも施設でも体制不十分/保護者らのグループが学習会
障害を持つ子どもの保護者らでつくる「京都・障害者の暮らしの場を考える会」は10月29日、第2回学習会「一緒に考えませんか? 障害者・家族の暮らしの場」を京都市内で開催しました。
佛教大学の田中智子教授が障害者の暮らしの場をめぐる情勢と課題について講演。田中氏は、国連の障害者権利条約で、すべての障害者が自立し、地域社会で生活できる権利があると定められていることなどを報告しました。
障害者が暮らす場として、入所施設やグループホーム、在宅での訪問介護、家族との同居などそれぞれの課題をあげ、「どこで暮らそうと虐待や管理などがされないこと、社会との交流や地域参加、家族依存の解消などが求められている」と強調。同会として、「現在、いずれの暮らしの場も体制が不十分。本人が納得して暮らせる社会資源を求めていこう」と述べました。
同会が行った京都市との懇談の報告が行われ、参加者それぞれの実態について懇談・交流しました。同会は、今後も学習・交流会の開催、市や国への要請行動などを行っていく予定です。



