山科区のスーパー前で訴える倉林候補(5日午前10時)

 比例代表も選挙区も序盤から大激戦となっている参院選(20日投票)。最初の土曜日となった5日、日本共産党の倉林明子京都選挙区候補は京都市山科区、東山区のスーパー前や商店街前で街頭演説し、最大の争点となっている消費税減税について「やっぱり減税、確かに減税の願いを日本共産党、倉林明子に託して」と訴えました。
 
 各紙の世論調査で国民の7割が求めている消費税減税。しかし、自民党は森山幹事長が「なんとしても消費税を守り抜く」と発言し、石破首相も「減らしてよいのか」と頑なに減税に反対しています。

 買い物客が行き交う、山科区のスーパー前で倉林候補は、「物価高騰にどう対抗するのか最大の争点。国民が求めているのは圧倒的に消費税減税、廃止」と切り出し、「世論に押されて多くの党が公約、政策に掲げていますが、これをはばんでいるのは自民党だけ」と強調しました。

 各党の消費税政策をよく見てほしいと呼びかけた上で、緊急に一律5%に引き下げ、税率を一本にすることでインボイスを中止するとの日本共産党の提案を説明し、「税率を元に戻させない減税とするためには安定した財源が必要。これまで特別に減税されてきた大企業、濡れ手で粟の利益を得てきた大株主、富裕層に応分な負担、公正な税負担をしてもらうことで恒常的な財源ができる」と述べ、減税から廃止に向かう日本共産党の提案を実現したいと力を込めました。

 東山区の商店街前では、大門実紀史参院議員が応援に駆け付けました。大門氏は、日本共産党が提案する消費税減税の財源について、「大きな利益をあげている大企業やこの間、資産を何倍にも増やしている富裕層に特別に税金をまけてあげる必要はありません。当たり前の税負担をしてもらうことで財源ができます」と強調。併せて、消費税減税や廃止の財源を赤字国債に求める主張に対して、「国債をどんどん発行していけばインフレを引き起こす危険性がある」と指摘しました。参院選では日本共産党の躍進で自民、公明を少数に追い込み、消費税減税を実現しようと呼びかけました。

倉林候補の応援に駆け付けて訴える大門参院議員。右は新社会党府本部委員長の駒井高之さん(5日午前11時、京都市東山区)