宇治市の保護者、新婦人や労働組合などでつくる「宇治市の中学校給食の実現をめざす会」は11月17日、同市が決定した中学校給食を早急に実施するよう求めて、署名行動に取り組みました。

■現在5400人分到達

 同会の署名の取り組みは、2014年の中学校給食の実施を求める請願署名(9783人分)、16年の要望署名(8045人分)に続き、3回目です。16年12月の市長選で争点の1つとなり、運動が前進。翌17年1月の市議会で、実施を求める請願が全会一致で採択された経緯があり、教育委員会は「実施」の方針を決めています。

 しかし、方針決定から2年近くたっても具体的な方向性が示されないことから、山本正宇治市長と岸本文子教育長宛の要望署名を開始したもの。要望項目は、▽中学校給食を早期に実施▽小学校給食の水準を維持して、安全で、温かく、おいしい全員喫食の給食の実施―の2つです。

 同日は、振興住宅地の開地域を2チームに分かれて訪問。約1時間の行動で30人分の署名が寄せられ、開始した9月以降の到達は、5400人分を超える(同日現在)数となりました。

 訪問先では、「3人目(中学1年)には実施が間に合ってほしい」(母親)、「子どもは小学4年生。早く実現してほしい。頑張ってください」(父親)と期待が寄せられました。また、高校生や大学生が、「(弁当作りで)母親は大変そうでしたから」と快く署名に協力。中学生も、「小学校の給食はおいしかった。同じような給食が中学校にもあれば、うれしい」と話しました。

 初めて署名行動に参加した、11カ月の息子を育てる坂田恵さん(32)は、「思った以上に協力してくれ、子育て世代の関心が高いことを実感しました」と感想を語りました。事務局の奥西ちひろさん(39)は、「目標は1万人分。年内に提出したい」と意気込んでいます。

 行動には、日本共産党宇治市議団の山崎恭一、山崎匡、大河直幸の各議員も参加しました。

(写真=住宅街を訪問して署名の賛同を得る会のメンバーら〈左から3人目は山崎匡議員〉)

(「週刊京都民報」11月25日付より)