20150815-01 戦後70年の終戦記念日となった15日、京都母親連絡会は京都市内3カ所で街頭宣伝を行い、戦時中の召集令状「赤紙」を模したビラを配るとともに、「『赤紙』1枚で大切な人を奪われる戦争を2度と繰り返してはいけない」と戦争法案廃案を求める署名を呼びかけました。

 四条河原町マルイ前では約20人が参加。メンバーらは、「安倍首相の『戦後70年談話』は、侵略や植民地支配などの言葉を散りばめたが本当の意味での反省やおわびはなかった」「『戦争する国』へと歩を進めようとする安倍政権に反対の声を上げよう」などと市民らに呼びかけながら、30分間の宣伝で300枚のビラを配布しました。

 ビラを受け取り、署名した女性(36)=宇治市=は、最近自衛隊員の友人と戦争法案のことで話をしたばかりと言い、「多くは語りませんでしたが、“こんな法律は通しほしくない”という思いを強く感じました。署名したのは初めてですが、自分一人でも反対の意思を表明できれば」と語りました。

 「戦争はいや」という横断幕の文字を見て足を止めた、中国出身の50歳代の女性は、「今は日本国籍ですが、安倍首相は過去の侵略戦争という歴史的事実をちゃんと認めているのでしょうか。自衛隊を海外の戦争に送り出す戦争法案にも反対です」と話していました。