天竜寺のハス.jpg 右京区嵐山を代表する天竜寺の勅使門脇にある放生池に群生するハスが満開です。
 ハスはスイレン科のハス属でインド原産。日本にはかなり古い時代に中国から伝わった多年生の水生植物。ハスやスイレンなど水生植物の多くは、早朝の花が美しく、昼になるとつぼんでしまうか、花弁が落下してしまいます。同じ右京区花園にある法金剛院のハスは約80品種が池一面に咲き誇ります。
 法金剛院も天竜寺のハスもすでに青くて若い果実が入った花床(蜂の巣に似ているから蜂巣=ハチスとも)も入り交じってキレイです。両寺院のハスの花は8月中旬頃まで鑑賞できます。(仲野良典)
「仏よ
 わたしは愛する
 おんみの見たる幻想の蓮の花弁を
 青ざめたるいのちに咲ける病熱の花の香気を」(萩原朔太郎)