日中友好協会講演 日中友好協会京都府連合会は16日、京都市上京区の同志社大学で「緊急報告会 ウルムチ現地で知った暴動の真実と背景」と題した講演会を開催しました。
 講演を行った京都大学の大西広教授は、7月5日に中国新疆ウイグル自治区で起きた暴動の発生から1カ月半後の8月15~19日に現地を訪問した結果をもとに、「ウルムチで暴動を起こしたのは、南新疆から出稼ぎに来たウイグル族だ」と指摘。「露天商や建物の解体ぐらいしか仕事がなく、貧困な生活を続けている。暴動の背景には積もり積もった南新疆ウイグル族の行政への不満があった」と述べました。
 また「不満は、ウイグル族一般市民や学生にもまん延している。ウイグル族の学生たちの就職状況は、漢族と比べて極端に悪い。中央政府が漢族企業に少数民族の雇用を進めるようキャンペーンを開始したことから見ても明らかなように、雇用問題が不満の中心になっており、暴動の背景には漢族とウイグル族の経済格差がある」と述べました。