全日本造船機械労働組合三菱重工支部は31日、突然の「派遣切り」や「雇い止め」にあい、派遣会社とたたかっている若い組合員ら約20人で分会会議を開きました。
 参加した組合員は、自動車部品製造の「ジヤトコ」京都工場(京都市右京区)で働き、昨年11月以降に解雇・雇い止めされた20~40代の労働者たちです。
 人材派遣会社「サーミット工業(株)」と団体交渉し、退職功労金を受け取った男性(30代)は、「退職金を使って今は製造系の職業訓練校に行っています。とりあえずお金があるので、余裕をもって就職活動できますが、次の就職ができるのか不安です」と語りました。
 昨年12月に事実上の「雇い止め」を派遣会社から宣告された派遣社員の男性(30代)は、「派遣を始めて3年半。ここまでいきなり落ちるとは思ってなかった。いい年して、親に解雇されたと言うのがつらかった。会社と交渉して、いい結果を出し、生活できる仕事を見つけたい」と語りました。
 野村政勝書記次長は、「派遣会社や大企業にも社会的責任を果たさせるためにたたかおう。交渉中の組合員は、次の会議までにいい結果を出せるように頑張ろう」と訴えました。