中秋の名月 9月14日は旧暦の中秋(=仲秋)の8月15日にあたり、この日の月は古来から名月とされ、京都市内の各寺社や家庭ではススキを生けて団子や芋、栗、酒などを添えてお月見の行事を行います。
 15日には嵯峨の大覚寺では大沢の池に龍頭船を浮かべ、船上からの観月。14日は上賀茂神社(北区)、平野神社(北区)、平安神宮(左京区)、北野天満宮(上京区)、府立植物園(左京区)などで観月祭、明月祭や満月法要、集いなどが行われ、秋空に浮かぶ名月を楽しみました。
 下鴨神社の平安時代から伝わる管弦祭には夜店も出て、大勢の人が雅楽や琴、箏や尺八などの演奏を聞きながら、東山から昇る名月を観賞しました。(仲野良典)
「秋風にたなびく雲のたえまより もれいづる月の影のさやけさ(藤原顕輔)」