平和の集い 長崎に原爆が投下されて63年目の9日、向日市第三向陽小学校地域の住民を中心に3回目の「平和の集い」を行い32人が参加しました。乙訓医療生協3向支部、新婦人もえぎ班、3向9条の会で実行委員会をつくり、京建労乙訓支部の協力で運営しました。
 京都大学の櫻田忠衛講師が「平和の心」と題して、北朝鮮問題を中心に北東アジアの平和を守るためには日本は何をすべきか、また私達は北朝鮮問題をどのようにとらえるべきか講演しました。
 戦前にシベリヤに抑留され日本政府に棄兵・棄民された林明治さんが、国家賠償裁判の現状を特別報告。林さんは、自身についてシベリヤに抑留され日本政府に棄てられた「被害者」であると共に、外国を侵略し苦しみを与えた「加害者」でもあると語りました。
 京建労乙訓支部の代表として広島原水爆禁止2008世界大会に参加さした上田和夫さんが報告。上田さんは、世界大会に多くの青年が参加していることに驚き、一緒に参加した京建労乙訓支部の青年が刺激を受けてくれることに期待していると語りました。また上田さんの故郷のお寺に戦争で供出した鐘の代わりに石で作られた鐘があり、「それを何としても鉄の鐘に作り替えたいと思い続けていたが、親族方の協力もあり原水禁世界大会までに作ることができた」と話しました。
 新婦人もえぎ班の紙芝居「エコ&ピース」上演や、元養護教員で現在はプロの歌手として東南アジアや中東を訪ね平和の歌を作り、歌い現地の人々を支援、激励の活動続けている阿部ひろ江さんのミニコンサートも行いました。
 会場にはシベリヤ抑留の状況を描いた絵や広島、長崎の原爆被害写真を展示。平和で健康を守りましょうと乙訓医療生協3向支部が健康チェックをしました。(山本泰男)