立命館大学教職員組合と立命九条の会、衣笠・金閣九条の会は22日、立命館大衣笠キャンパス(京都市北区)で「広げよう憲法のこころ~学生・地域・世代を超えて学びあう九条」を開き、56人が参加しました。
 「憲法をめぐる情勢と九条の生かし方」と題して福山和人弁護士が講演し、イラク戦争の現状や、自民党が99条に国民の憲法尊重擁護義務を含めようとしていることなど、九条以外の改憲論の問題点も指摘した上で、「現状をよくするために大事なことは、憲法を変えるのではなく、現状を憲法に則して改革することだ」と述べました。
 また、地域の戦争経験者から学徒動員や特攻部隊に関する話や「戦死せる友に」という詩の朗読、学生からの発言もありました。
 終了後、学生・地域の枠を超えて議論を行い、参加者からは「解釈改憲で何でもできる現状では、条文を守ればよいのではなく、九条の意味を守ることが重要ではないか」「日米安保によって自衛隊が外へ出て行くことで、日本の平和が破壊されるのではないのか」などの意見が出されました。(椥原正)