蹴上浄水場のツツジ 京都市東山区の蹴上浄水場が5月1日から4日の4日間一般公開され、初日から大勢の人たちが訪れ満開のツツジを堪能しています。同浄水場は1890年(明治23)の琵琶湖疎水竣工から2年後の1912年に日本最初の急速濾過式の浄水場として竣工しました。その後度々改修され最新式の浄水場として市民の水を供給しています。
 丘陵地などの斜面保護のためにドウダンツツジ、キリシマツツジ、オオムラサキツツジやリュウキュウツツジなど約6700ほどが移栽されて見事なツツジが咲き誇って京都の風物詩の一つとなっています。
 丘陵地には与謝野鉄幹・晶子が滞在した旅館跡近くに晶子が詠んだ「御目ざめの 鐘は知恩院 聖護院 いでて見たまへ 紫の水」の歌碑が1954年に建立されてツツジに覆われています。
 一般公開の日程は開花に合わせて設定され、今年は1日と2日は通り抜け、3日4日にはツツジ100%満開になってスタンプラリーなどのイベントも行われます。浄水場でつくられた保存用の飲料水ボトルや昔ながら竹でつくられたウチワなどが無料でプレゼントされています。(仲野良典)