安保破棄京都実行委員会は21日、政府・防衛省に、自衛隊イージス艦による漁船衝突事故の真相解明を求める要請文を送付しました。
 要請文では、政府・防衛省は救出活動に総力を上げて行なうことを強く要請。事故の最大の要因は、「『軍事優先』『人命軽視』にあり、安全がおろそかにされてきたからではないでしょうか」とし、「なぜ『法令順守』『安全確認の徹底』ができないのか、その真相を政府は徹底して解明」することを求めています。 
 全文は以下の通り。
 「自衛隊イージス艦が漁船衝突の重大事故 総力を上げた救出と事態の真相を解明せよ」
 最新鋭の自衛隊イージス艦が19日未明、房総半島沖で漁船に衝突、沈没させる事故が起きました。いま、最優先で取り組むべきことは、吉清さん父子の救出であり、政府・防衛省は救出活動に総力を上げて行なうことを強く要請します。
 安否が分からない清徳丸の乗組員吉清さんが所属する新勝浦市漁協川津支所外記組合長は「国民の生命と財産を守らなくてはならない自衛隊のために、家族が崇落の底に落とされたのは非常に残念」と話されています。
 今回の事故について、最大の要因は、自衛隊が米軍と同様、艦船の運行計画などを軍事機密として明らかにせず我が物顔で航行するなど「軍事優先」「人命軽視」にあり、安全がおろそかにされてきたからではないでしうか。事故は、自衛隊に回避義務があったにもかかわらず、衝突直前まで措置が運れるなどの問題が明るみに出ています。なぜ「法令順守」「安全確認の徹底」ができないのか、その真相を政府は徹底して解明していくことを強く求めます。
 同時に、米軍再編と日米軍事一体化、膨大な税金を投入するMD防衛など「ムダと利権の軍事費大国化は、アジアと世界で進む平和への流れに逆行するものであり、私たちは、軍事予算の大幅な削減と、平和でなく危険を増大させている日米安保条約の廃棄を強く求めます。