7月27、28、29日の三日間、山科区の清水焼団地協同組合主催の33回目の「陶器まつり」。80店近い窯元などの業者が出店し、約50万点を30%から60%オフの超安値での商いです。清水焼団地は五条坂界隈にあった窯元が公害や道路建設で山科に集団引っ越ししてできた団地で。今は登り窯でなく電気やガスで焼きますので公害などはありません。安い中国など海外物が流入したりして業界は厳しそうですが、伝統を重んじつつ新作物や創作活動などにも力を入れられているとのことです。
 初日の27日は晴天で夏の暑い日差しですが近隣府県からたくさんの人が訪れ、店先からのぞき込んだり、手にとっての品定め。「5点セットでどうですか?」とくれば「もう、連れとの二人暮らしやさかい2つでいいわ」とか、「この大きなお皿すごくいいのに安いね、なんか傷でもあるの?」とお客さんが言えば「ほんの少し歪んで焼けただけで、傷物ではないんですよ…もうあと半額まけときますわ」という楽しいやりとり。中には「またたくさん買い込んで、家にいっぱいたまってしもた。処分もできひんし」といいながら40%オフでも高価な清水焼の湯飲み茶碗を5セットも買い込む壮年女性もいます。1個100円から200円のかわいい箸置きや1枚300円ぐらいの手頃な中皿をセットで買う人などで賑わう清水焼団地の「陶器まつり」です。(仲野良典)