原爆容認の暴言を吐いた久間防衛相が3日、国民の厳しい批判を浴びてやっと辞任しました。 同大臣の辞任を受け、原水爆禁止京都協議会と京都原水爆被災者懇談会の代表は次のように語っています。
 原水爆禁止京都協議会代表理事の戸田昌基(46)さん
 久間大臣の発言は、被爆者の気持ちを理解せず、許せないものです。辞任して許されるものではありません。また、安倍首相が罷免しなかったことは、首相も米国の原爆投下を認めていることと同じです。現在、米国が進める核兵器先制使用戦略を容認することにも通じるものです。被爆国の閣僚として深く反省してもらいたい。
 
 京都原水爆被災者懇談会世話人代表の永原誠さん
 発言は核兵器廃絶が世界的な課題となっているなかで、被爆国として日本が果たす役割を否定するものです。核兵器を肯定する防衛相の本音が出たものではないでしょうか。久間防衛相の辞任は当然ですが、参議院選挙への影響を回避することを辞任理由にしていることからも、発言への反省がないことは明らかです。安倍首相が久間防衛相を罷免しなかったことは、首相自身が防衛相同様に、核兵器容認の考えがあるからでしょう。参議院選挙で安倍内閣への厳しい審判を下したい。