城陽市の青谷地域は観梅の名所です。50数軒の農家が約1万本の梅を栽培し、訪れる人々の目と甘酸っぱい香りを楽しませ心癒してくれます。青谷の梅は紅梅や薄紅梅でなくほとんどが白梅の一重二重で、樹木の高さも2、3メートルといったところで、ちょうど人の目線ぐらい高さに純白の可憐な花をつけます。
 宗良親王(後醍醐天皇の皇子)が「風かよふ綴喜の里の梅が香を空にへだつる中垣ぞなき」と詠んだように、梅林は鎌倉時代にまでさかのぼり、江戸時代には淀藩から梅樹栽培の奨励もあり青谷一帯に植樹されたとも伝えられています。
 写真は20日の梅でまだ3分咲き程度ですが、たくさんの人たちが観梅に訪れていました。農家の方に聞くと「今年は暖冬で開花が早くて、あと1週間もすれば見ごろ」になるとのことです。(仲野良典)
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 2月25日から3月18日は青谷梅まつりが開催されます。また、25日には城陽の水と土を考える会主催の「青谷梅観賞と山砂利見学ウォーキング」が行われます。問い合わせTEL0774・52・7932(西村)。