立命館大学国際平和ミュージアム(安斎育郎館長)=京都市北区=は「知らなかった京都の戦争」と題して、終戦直後京都市内の小・中学校校庭などに廃棄された武器や、京都への原爆投下計画に関する資料展示を行っています。2月12日まで。
 廃棄された武器は、財団法人・京都市埋蔵文化財研究所の発掘調査で確認されたもので、醒泉小学校(下京区)敷地で出土したサーベル3刀、銃剣8刀、朱雀第2小学校(中京区)で出土した三八式歩兵銃、十一年式軽機関銃=写真左=、超小型迫撃砲・八九式重擲弾筒(じゅうてきだんとう)=写真右=各1丁を展示しています。
 ミュージアム側では、武器が廃棄された経緯などについて「終戦後、武器を所持していることが進駐軍に知られることを恐れた日本人が自主的に廃棄したのでは」と説明しています。
 原爆投下計画については、経過年表や、投下予定地・梅小路機関車庫を中心とした地図、京都への投下を予測した京大教授についての記録などが展示されています。
 月曜休館(月曜祝日の場合翌日)。開館時間9時半から午後4時半(入館4時まで)。見学資料費400円、高中生300円、小学生200円。問い合わせ先=同ミュージアムTEL075・465・8151。