京都市国民保護協議会の安藤仁介委員(世界人権問題研究センター所長)が協議会の会議で、「北朝鮮のミサイルがそういう関係者(保護計画に反対する人)に当たれば、私はよかった」(8月29日)と発言したことについて、日本共産党の佐藤和夫議員が26日、市議会建設消防委員会で、発言の内容をすり替えた「摘録」を作成したとして、消防局を批判しました。
 日本共産党市議団(山中渡団長、20人)の資料請求にもとづいて消防局が9月に作成した「摘録」では、安藤氏の発言は、「日本には国民保護計画など必要ないという考えの方もおられるが、北朝鮮のミサイルが当たらないと分からないのではないかとも思う」となっていました。
 しかし、同会議を傍聴していた佐藤議員が発言のニュアンスが違うのではないかとして「テープ起こし」を要求。
 消防局が10月に「テープ起こし」で作成した文書では、「残念ながら日本には、そういうものは必要ないという考えの方もおられますので、北朝鮮のミサイルがそういう関係者に当たれば、私はよかった(と思う)」となっていました。
 佐藤議員は、「明らかに意味が違う。『摘録』では、保護計画の必要性を求めるものに、文意がマイルドにすり替えられている。議会軽視であり、市民に誤った情報を与えることにもなり、許されない」と批判しました。