尾形光琳ら「琳派(りんぱ)」の流れをくむ神坂雪佳(1866-1942)の展覧会「京琳派神坂雪佳展─宗達、光琳から雪佳へ」(協力・細見美術館)が、10月4日(水)から16日(月)まで京都市下京区の京都高島屋7階グランドホールで開かれます。
 雪佳は幕末の京都に生まれて四条派に学び、絵画だけでなく、工芸、作庭など幅広い分野で活躍しました。本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形光琳などで代表される琳派の流れを継承するとともに、訪欧してアールヌーヴォーの形式を取り入れるなど斬新な作風を作り上げ、01年にはフランスのファッション誌「ル・モンド・エルメス」の表紙を飾るなど近年評価が高まっています。
 展覧会では、絵画「白鳳図」─G─や「金魚玉図」、雪佳デザインの工芸「菊花透し彫鉢」、「四季草花図文箱」などを展示。光悦書・宗達下絵の「月梅下絵和歌書扇面」、尾形光琳画・乾山作の「銹絵寒山拾得図角皿」なども展示し、雪佳につながる琳派の流れを振り返ります。
 800円(前売600円)、高大生600円(400円)。京都高島屋TEL075・221・8811。